伊勢音頭

江戸の昔、一生に一度でもお伊勢参りを!という全国的にお伊勢参りが大流行した時代があり、内宮のすぐそばの古市という町に遊郭がかなりの数立ち並んでいたそうです。

そこで、一夜をあかし、郷里へ帰っていく旅人と遊女のお別れの切なさ、また来年もきておくれ、のようなやり取りの唄もあったりします
それを、伊勢音頭保存会で歌っております。それは、太鼓の曲名なんですが。

伊勢音頭は荷物にならない伊勢土産として全国へ持ち帰られて、様々な土地で伊勢音頭を元にした新たな民謡がたくさん生まれたそうです。

荷物にならない土産とは、踊りや歌の事ですね
今もそういった説明をしつつ、県外の方などに、踊り体験とかしてもらう機会もあります。

伊勢音頭 さわぎ

伊勢路なつかしご先祖さんが呼んでいるよな春の風
お伊勢参りに朝熊(あさま)をかけよ朝熊かけねば片参宮
伊勢路の旅路にうれしいものは道の眺めと伊勢音頭
お伊勢音頭に心も浮いたわしも踊ろか輪の中で
お伊勢参りに扇を拾うた扇目出度や末繁昌
伊勢へ七度熊野へ三度愛宕様へは月参り
伊勢へ伊勢へと萱の穂もなびく伊勢は茅葺き柿葺き
わしが国さはお伊勢が遠いお伊勢恋しや参りたや
お伊勢よいとこ菜の花続き唄も懷かし伊勢音頭
帯に短し襷に長しお伊勢参りの笠の紐
馬は豆好き馬子酒が好き乗せたお客は唄が好き
伊勢の豊久野(とよくの)銭懸け松は今は枯れても名は残る
お伊勢戻りにこの子が出来てお名をつけましょ伊勢松と
伊勢に行きたい伊勢路が見たいせめて一生に一度でも
目出度目出度の若松様よ枝も栄えて葉も茂る

正調伊勢音頭

おまけ 管傘節(兵庫県・民謡)

むこう通るは清十郎じゃないか
笠がよう似た管笠が
お夏いとしやこっちゃむけ清十郎あちら向いても清十郎
お夏花なら清十郎はもみじ
花ともみじがあの手を引いて
お夏いとしやこっちゃむけ清十郎あちら向いても清十郎
小船つくりてお夏をのせて
花の清十郎に櫓をおさしょ
お夏いとしやこっちゃむけ清十郎あちら向いても清十郎
やあやあおいでなよってくら

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