登場人物

2023年1月30日

才谷 りく(さいたに・りく)

置屋「稲葉楼」の花魁「初音」。
明るく人当たりの良さと器量の良さで、稲葉屋で一番人気の花魁である。また面倒見も良く禿や新造に慕われている。
普段は仕事と稽古の傍ら、置屋に集まる猫達を女将の許しを得て面倒を見ている。中でも「ハチ」と名付けられた白黒の鉢割れ猫を、家族の様に可愛がっている。

「初音日誌」と言う猫と日常の日誌をつけている。

久遠 環 (くおん・たまき)

置屋「たまや」の芸妓「鼓星」。
「たまや」一番の売れっ妓で、鬼隠町の中でも一ニを争う美人と言われ人気も高いが、 傍若無人な客を大人しくさせるキレ者でもある。
また芸事だけでなく、絵師としてもその名を馳せており、花街の芸妓・娼妓を絵にしては売れ、その価値も高くなっていた。
最近では現代絵画等にも意欲的に取り組んでいる。

花街の一角に「楼環堂」と言う画廊がある。

 山之内 誠(やまのうち・まこと)

新聞社「月就社」の記者。
普段は娯楽記事の担当で、この花街にある分室に常駐して、地域情報や旅紀行等を発信しているが、地域で事件が起こるとその記事も受け持つ。また写真を撮る事を得意としているので、自ら撮った写真を記事に使っている。
人当たりの良い穏やかな性格で、地域に浸透して情報を集めている。

「山之内見聞録」を掲載中。

五島嘉太郎(ごとう・かたろう)

仕立て兼染物職人。
性別不明な役者顔負けの整った顔立ちと、丁寧な仕立てと洗練された図柄、また見立ての良さに定評があり、贔屓にしている花魁や芸妓が多い。
何時も穏やかな笑みを浮かべ、物腰も落ち着いて穏やかなので、心の内は分かり難い。身のこなしも軽やかである。

竹久夢二の絵に影響され、絵草紙を描いている。

和泉野 清(いずみの・きよ)

揚屋「和泉屋」の女将。
面倒見が良く下働きの女中や小僧から人望が厚い。包丁さばきは天下一品で料理の味にも定評がある。また絵を描く事も得意で、お品書きに絵を添える等の工夫を凝らしている。
せっかちでそそっかしい所があるが、その割に唐突に軽快な身のこなしをするので、怪我しないのを不思議がられてる。

「和泉屋日誌」で日常を絵草子にしている。

完治 斎蔵(かんち・さいぞう)

警察官。役職は警部補。
ともすれば治安の乱れる鬼隠町の治安を一手に任されている。
常に見回りを欠かさず、どんな小さな事も見逃さない、情報の察知能力に長けた正義感の強い男である。
また鬼隠町取締の七夏と連携を取り、表から裏からと治安の維持を保つ事に努力している。

「関知主眼」と言う記録を取っている。

治水夢路(ちすい・ゆめじ)

「たまや」の居候で文学家。
シェークスピアの影響を受けて主に戯曲を書いているが、時々随筆を書く事で生計を立てている。たまに自ら演じて役者もする。
男物の着物を着てボサホサな髪を無造作に束ね、言葉も乱暴な愛想なしなので、たまに男に間違えられるが女である。
お腹が変に膨れた「玄」と言う名のカラスを飼っている。

「鬼隠風流解(さとふりげ)」を執筆中。

浜間 七夏(はま・なか)

女衒であり花街一帯の取締役。
女衒として働き手の斡旋はしているが、「たまや」の女将と協力して、まだ根強く残っている人身売買は撤廃し、男も女も守られながら安心して働ける場所を作り上げた。
現在、鬼隠町の治安を斎蔵と連携を取って中から守っており、地域からの人望も厚い。

現在、体調不良で活動を最小限に抑えている。

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Posted by 夢路